【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





―――放課後。



「じゃあな、勇吾」



「あぁ」



颯希に手を振り、心瑠の席にいく。



「心瑠、図書室行くぞ」



「あ、はい!」



心瑠がカバンを持ったのを確認すると、教室を出た。




「あ、そーいえばやっぱり、蒼空はリレーに出るみたいです!」



「え?」



「青山くん、気になってそうだったので確認したんです」



わざわざ……てか、出るのか。



出るなら………。




「なぁ、心瑠」



「はい?」



「もし、俺らのクラスがそのリレーで1位になったら……俺と付き合え」



「はい!!!?」



心瑠はあまりに驚きすぎて立ち止まる。
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