【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「結季ちゃん、素直になったらいいのに~」
からかうように結季ちゃんに言う。
「もう、だから違うって言ってるでしょ!」
「ふふ、結季ちゃんこわーい」
「あんまりからかうと殴るよ?」
ひぃい……怖い。
今日はこの辺にしておこう。
「あー、本当、颯希くんの相手は疲れ……」
「結季ちゃああああん!!!」
結季ちゃんが言い終える前にドタドタと激しい音がした。
「ちょ、やめてってば!」
颯希くんが結季ちゃんに向かって走って抱き着いたのか。
颯希くん、相当結季ちゃんを気に入ったみたいだ。
「えへへ、だって結季ちゃんと離れたくないもん」
もう、見てるこっちが恥ずかしいわ。
「私は離れたいからどっか行って」
「やだ!!!……っあ!カフェオレ、もらうねっ」
颯希くんはそういって結季ちゃんのカフェオレを飲んだ。