【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「さ、颯希くん、なに人のカフェオレ飲んで……!」
「間接キスしちゃった!」
颯希くん、自由すぎる……。
てか間接キスを目の前でしないで……。
「……っもう、バカ!」
恥ずかしそうに結季ちゃんはカフェオレを取り上げた。
こんな真っ赤な結季ちゃん、初めてみたかも……!
すごい、颯希くん……。
「結季ちゃん好きーっ」
「うるさいっ」
もう見ていられなくなって、私はそろ~…と廊下に出た。
「はぁ……あの2人見てたら恥ずかしくてしょうがないよ……」
「お、横谷」
顔を上げると、ミルクティーを飲んでいる野田くんがいた。
「あ、野田くん!さっきはありがとう!」
「いえいえ。横谷、小さいから取りにくそうだったから」
「もう……!それ私気にしてるのに!」
小さいのは自覚してるけどやっぱり身長、もうちょっと欲しいなぁ……。