【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「なぁ」
「は、はいっ……!?」
さっきとは違う、低い声で言われビックリする。
「謝っただけで済むと思ってんの?」
「え、あ、あの……」
こ、この人本当に青山くん!!?
もしかして……二重人格!?
「フッ、これが本当の俺だから」
「え!?」
「あーあ、ほんと優しい王子を演じるの疲れるわ……」
じゃ、じゃああの優しい青山くんは……表だけってこと!?
ウソ……ありえない。
「え……?」
「で、人違いしといてお詫びもないワケ?」
「お、お詫び……?」
お、お詫びって言われても……。
どうしたらいいの……!?