【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「ど、どうすれば……」
「んー、そうだな。例えば……これから俺の言うことを聞く、とか?」
あ、青山くんの言うことを聞く!?
「てか、それがいい」
「そ、そんな……っ」
む、無茶すぎやしませんか。
「じゃないと、俺に抱き着いたこと、女子にばらすよ?」
え、それは……絶対私その女子にいじめられるよ!!!
みんなの王子に抱き着いただなんて!!!
「言うこと聞くか?」
「……は、はい」
私は頷くしかなかった。
あぁ……なんてことになってしまったんだ……。
授業中、こんな悪魔みたいな人にキュンとしたとかもうありえない!!!
あんなの撤回だ!!!