【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「なんで青山くんにそんなこと……」
「恨みがあるから」
“恨み”……?
「とにかく、お前はアイツから離れてもらわねぇーとな」
「え……?ひゃっ!」
野田くんはケータイを取り出して、私を壁に押し付けた。
「野田く……んんっ!」
そして私に無理やり唇を重ねた。
パシャ―――
カメラのシャッター音がする。
もしかして……っ
「よし、よく撮れてる」
野田くんはにやっとしながら写真を確認する。
そう、キスの瞬間をカメラで撮られたのだ。
ウソ……っそんな……。
私は青山くん以外の人にキスされたことがショックで、その場に座り込んでしまった。