【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「この写真、青山に見せたらどんな顔するのかな~?」
「……っダメ!!削除してよ……っ」
野田くんからケータイを奪おうとするけど、手が届かない。
イヤ……っ
青山くん以外の男子とキスしたなんて、青山くんに知られたくない……っ!
「ふ、この写真をアイツに見せられたくなかったら、アイツと別れろ」
「え……?」
「今日中にだ、絶対」
今日中……?
早いよ………。
「わかったか?」
「………」
「わかったか!?」
「う……はい……」
頷いてしまった。
本当は別れたくなんてないのに……。
たとえ、片想いでも一緒にいられるだけで幸せだったのに……。
上辺だけで付き合ってても……それでもよかったのに……。
でも、青山くんにキスしたことを知られるのが怖いんだ。
誰とでもキスする、軽い女って思われたくなくて。