LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
 もう殆ど、自分の部屋にいる感覚である。


「香織に洒落た事言っちゃったのが苦になる」


 椿ちゃんとしてはそんな事はどうでも良かった。


 知りたいのは里美自身の事だ。


「里美も何だか、色々と上手く行かないみたいだね? 運気悪し?」


 里美は椿ちゃんから目をそらし、暗い顔をしてため息つくばかり。


「説明しなくても、椿ちゃんには分かるハズだよね?」


「なかなかイイ男には巡り合えないし、仕事先も見つからない。惨憺たる状況ってワケだねー」


「マドモアゼル美欄って言う人に占ってもらったけど、今は最悪の状況みたい」
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