LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
 友達として付き合っている男は何人かはいるけど、恋人への昇格はまだ無い。


 その辺りの事情を知っている美智代は、智子への気兼ねをしているのだ。


「別に悪気はないんだよ! 智子にショックを与えたく無いって思っていたからね!」


 ぷぷ!


 美智代の慌て口調に智子は思わず吹き出し笑いした。


「それって考え過ぎだよぉ」


「考え過ぎ?」


「そうそう、考え過ぎ」


「智子自身、何とも思わないワケ?」


「まぁ…正直言って、美智代に追い抜かれちゃったかなぁ…ってチョッピリ悔しい思いをしたけどね。だからと言って、別にショック受けたりなんかしないから」


「しないんだ?」





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