LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「アンタの事って?」
「学生時代の頃の事だよ。私から一方的に別れた事について、根掘り葉掘り訊かれなかった?」
「別に何も?」
「本当に何も?」
「初めて顔を合わせた時はねぇ、ネチネチと問い詰められるんじゃないかって私は身構えていたけどね。だけどあの男は里美の事は一切口にはしなかった」
「今でも?」
「そう、今でも」
「あっそう…」
予想していたのと違う状況に里美は調子が狂う思いである。
さっきまで自分と話しをしていた時の稔は穏やかな表情だった。
心の中ではどんな気持ちになっているのか?
里美は香織の顔を見て、ふと気になったのだ。
香織が逆に質問する。
「学生時代の頃の事だよ。私から一方的に別れた事について、根掘り葉掘り訊かれなかった?」
「別に何も?」
「本当に何も?」
「初めて顔を合わせた時はねぇ、ネチネチと問い詰められるんじゃないかって私は身構えていたけどね。だけどあの男は里美の事は一切口にはしなかった」
「今でも?」
「そう、今でも」
「あっそう…」
予想していたのと違う状況に里美は調子が狂う思いである。
さっきまで自分と話しをしていた時の稔は穏やかな表情だった。
心の中ではどんな気持ちになっているのか?
里美は香織の顔を見て、ふと気になったのだ。
香織が逆に質問する。