LOVE＆FANTASY 嗚呼、結婚！（加筆修正版）

　あの時…


　週末の夜、里美が運転するクルマで真吾とドライブを楽しんでいた時だった。


　ドライブインで食事を済ませ、一休憩する時に里美は将来について真吾と語り合った。


　…と言うより、真吾からしてみれば里美の方から一方的に喋りまくっていたと言ってもイイ。


　結婚して幸せな家庭を持ちたい。


　里美は自らの夢や希望を語ったのだった。


　幸せ気分の里美だが…


　相手の主張ばかり聞かされている真吾にとっては迷惑この上なく、精神的な苦痛を強いられている要因もなっているのだった。


「じゃあ、私とは？」


「だから言っただろう？　一緒になるつもりは毛頭ねーって」


「そ、そんな…」


　茫然となる里美を前に真吾はズバッと言う。