LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
 ここまで酷く言われては、さすがの峯島も無視は出来ない。


「私と付き合える事だけでも、ありがたく思う事ね?」


「思いません」


「ハァ?」


 初めて聞いた、峯島の意外な返事。


 峯島はさっきまでの穏やかな表情とは一転して、固い表情を見せた。


「僕と付き合わなくて、結構」


「何よ? せっかくの好意を無駄にする気?」


「無駄じゃ、有りません」


 厳しい眼差しで見つめられ、里美は息を呑む。


「じゃあ、何なの?」


「アナタのような傲慢な女とは! 一緒になる気はないって事ですッ!」


 峯島はこう言って、サッサと帰ってしまった。
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