ノンケのごとく♂
陽彦「ほほーう。まさに、いっぱいのメモリーだなあ」
ランチタイム真っ盛りの学食に居合わせるは、お腹を空かせた年頃ダンジたち! そこは先の体育館に負けず劣らず、学ランの松崎しげる色でいっぱいだった!
陽彦「どれどれメニューは、と」
更に薔薇色学園特有の豊富なメニューの取り揃えが、この乱立するッボーラー列♪を作り上げてるに違いない!
陽彦「あの美系ダンジのお尻……若しくは体育会系ダンジたちのお尻……いや、あの眼鏡ダンジのお尻もいいな」
陽彦「ようし、決めたぞっ。今日は、あの可愛い系ダンジのカレーアヌス定食にしよっ」
漢もまた豊富なメニュー(松崎しげる色の人混み)から、G(ゲイ)級グルメを選ぶ! そして彼に『ゲイのメモリー』というトラウマを刻んであげるべく、そのキュートなお尻に手を伸ばした!
?「ちょっと」
パシッ。
……しかし、その手は、突如漢と可愛い系ダンジの間に割って入ってきた第三の松崎しげる色によって掴まれた。
陽彦「貴様、ひとのッボーラーレ×プ♪の邪魔をするな。そして手を握るな。おおお、漢は攻めるのは好きだが攻められるのは慣れてな――…」
陽彦「って、あれ? おまえは」
一瞬動揺していて気付かなかったが、おれには、この長身かつスリムなモデル体型に確かな見覚えがあった。
唯一、覚えの無い箇所といったら長さの変わったその髪型くらい。ミディアムショートからミディアムロングに変更したことでより一層際立つは、彼の中性的な顔立ちと " 中性的な内面 " 。
?「いーい?」
こちらの手を放すと、もみあげを耳にかけながら言う!
?「気に入った男の子を見つけたからって、いきなし後ろから触りにかかるようなズルしてちゃダメよ」
可愛い系ダンジ「ひぃぃ嫌ああああっ!!」
?「こういうふうに、正面切って真っ直ぐ前から ″ 前のほう ″ を攻めてあげないとオカズに対して失礼だもの、ウフフ♪」
前のほう(はっきり書かなくても解るよね♂)を触られた彼は、学食の出口めがけ走り去っていった! それを手を振り見送るポコチン触った側の彼を見て、漢は懐かしさと安堵感に覆われた!
陽彦「『涼姉』ひさしぶりっ」