愛し*愛しの旦那サマ。


「ふぉ~…」

 
あまりにも臣くん作のお粥が美味しそうに見えて、感動してしまう。

野菜たっぷりのタマゴ粥。

では、早速、臣くんの愛情が(きっと)たっぷりつまったお粥を……


い~ただ~きま~す!


と、両目を閉じて、口をあんぐりと開ける私。


「……?」

「……」

「??」


????

あれ?

と、思って薄っすら目を開けて臣くんを見ると、


「何、ぶっさいくな顔して静止してんだよ」


さっさと食え、と、冷たい目で私を見る臣くん。


「た、食べざせでぐれるんじゃ……??」

「あれだけ強く人の首しめれる力があれば、メシくらい余裕だろーが」

「も、もう゛力を使いはだしで……」

「さっさと食えよ」

「……ハイ゛」


ちぇーっ。

この流れなら、お粥アーン的なものも期待出来るとばかり思ってたのに……

甘くはなかったわ。

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