愛し*愛しの旦那サマ。
そして―…時刻はちょうどPM八時。
そろそろ愛する臣くんがご帰宅する時間。
バレンタインということで、チョコの代わりに例の一品とささやかなプレゼントの準備は万端。
そして、幸代の気合も万端。
臣くんの「妻」という座に君臨する今、本日は色々な意味で気合を入れておかなければいけないのだ。
少しして、
ガチャ、
と、鍵穴にキィーが入る音を察知して、何時もの様に玄関でお出迎えの体制をとる。
ガチャリ、
と、玄関ドアが開くと、
「おかえりなさ~い」
満面の笑顔で臣くんを迎える私。
だけど、今日というこの日は、笑顔と同時に臣くんが手に持つあるモノ達に素早く眼を光らせる。
「ただいま」
と、通常通り愛想無く言葉を返す臣くんの手に提げられている三つの紙袋―…