愛し*愛しの旦那サマ。


それから、ツケマを手に入れ、帰宅した妹は櫻井家のダイニングテーブルでまた念入りにメイクをはじめ出す。

私はキッチンで夕食の準備をしたり、妹のお茶係をしたりして、久々の姉妹二人きりの時間を過ごし……




夜になりました。

臣くんの帰宅時間がやって来ました―…


「ねぇ、おねーちゃん、臣くんそろそろ帰るんじゃない?」

「まぁ、そろそろだと思うけど……」

「何時もさぁ、玄関で出迎えて、あなたお帰りなさーい、とか新婚さんごっこしてんの?」

「そりゃあ毎日、全力の笑顔で出迎えてるけど……」


何ダカ、チョット、イヤナ予感シテキタ……


「ねーねー、今日それ、アタシしてみたーい」

「はっ?何言ってんの?!」

「いーじゃん、いーじゃん。おねーちゃんばっかりズルイー」

「絶っ対、良くないっ!それは妻である私の仕事っ!!」

「いーじゃんー、ケチー」

「絶っ対、全力で却下っ」


そんな感じで軽くバトルを繰り広げていると……


「あ、」


「何ー?」

「今、鍵穴にキィー差し込む音した」

「マジ?おねーちゃん、聴力スゲー」


臣くんが帰ってきた様です。



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