愛し*愛しの旦那サマ。


「いいっ?お出迎えには私が行くから、アンタはそこで本日7杯目のアイスティーでも飲んでなさいっ!」

「えー、ヤダヤダー、新婚さんごっこしたいー」

「仕事帰りの臣くんは、アンタと遊んでる暇なんてないのっ!」

絶っ対、そこで大人しく待ってなさいよ!


と、念をおし、玄関に向かおうとすると、

ガタンッ……!

という音と共に、


「あっ!おねーちゃん、アイスティーこぼしたっ!たいへーんっ」


騒ぎ出す幸江。


「あぁっ、もぉーアンタ何やって……早く拭かないと床に……」


こぼれたアイスティーが床にまでこぼれないように、慌てて乾いた布巾を手に取りテーブルへ向かう私。


を、見計らって、


「多忙そうな、おねーちゃんに代わっていってきまーす」


倒れたグラスそっちのけで、玄関へとスキップしていく幸江。


「あっ、こらっ……待ち……!」


アイスティーを拭きながら叫ぶも、幸江はさっさとリビングを出て行ってしまう。


こ―…これは……

秘書藤枝とイーブンでタチがわるいんじゃ……(ホントニ、ホントニ、アイツハ……!)


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