愛し*愛しの旦那サマ。

と、

(瞳を閉じて)思っていると、


「甘くないデザート」


さっきまでの甘さを含んだ声とガラリと変わって、臣くん。


「え゛?デ、デザート??」


思わず聞き返してしまう私。


「何だか急に食べたくなった。だからコンビニでいいから買ってきて」

「い、今カラ??」

「今から」

「朝食は……?」

「朝食の後に甘くないデザートが食べたい」


あ、甘くないデザートって、何―…!?


何だかイキナリ、

久々の臣くんからの急な難題がキタ……ッ!(忘レタ頃ニ……!)


「ちょっ……あの、―…せめて、具体的な固有名詞を出して頂ければ嬉しいのですが……」

「滅多にデザートなんて好んで食べないからわかるわけないだろ」


ソレナラ、ナゼ今キュウニ??


「じゃ、じゃあ、とりあえず、コンビニに行ってみるけど……勿論、臣くんもご一緒……」

「するわけないだろ」

「……ヤッパリ」

「じゃあよろしく、いってらっしゃい」

「ハイ……」



そんな感じで、お財布を片手に、祝日の朝からコンビニへ向かうことになった私……

ナゼ、私ガ??

と、思いながらも、


甘くないデザートとは……?


と、必死で考えて、言われた通りにコンビニへ向かうワタシ。(ナンテ健気……)

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