愛し*愛しの旦那サマ。

で、


「それが何か……?」


このお嬢さんは何がおっしゃりたいのかしら?(首ヲ、傾ゲテミル)

そんな私の疑問をよそに、秘書藤枝はタバコを片手に語りだす。


「櫻井先生が高校三年の時に、私、一年だったんですけど、すっごい人気だったんですよ。でも、その頃は女性の影なんてナシで。ただ、噂で聞くには、その以前は彼女らしき人が何人かはいたみたいで―…」


私的にそのお話は以前、塚本という情報提供者から聴取済みですので、もう結構ですが。

と、思いながらも耳がダンボになる。


「お付き合いされてた女性は皆さん美人で櫻井先生とお似合いだったみたいなんですよ。でも、私が入学した時には全然女性の噂は聞かなかったんですよね~」

それは大学に入ってからも変わらなかったみたいで、


と、秘書藤枝はタバコの灰を灰皿におとしながら語る。


っていうか、私はナゼ、わざわざ連行されて、臣くんの女性遍歴を彼女の口から聞かされなければならないの?


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