愛し*愛しの旦那サマ。

はぁ~臣くんと一緒に浴槽につかれるなんて、久々だなぁ~臣くんと一緒だったら、熱湯風呂でも氷風呂でもいけるわぁ~なんて思いながら、にこにこと湯船につかる。


「臣くん、臣くん」
 
「何だよ」

「しりとりした~い」

「いやだ」

「だめ」

「めんどくさい」

「いいでしょ~」

「しょーもないこと毎回、考えるよな、お前も」

「もっと、臣くんと話したいのさ」


そう私が言ったところで、


「さんぷん経ったから、先に上がるぞ」


と、臣くんは浴槽から上がってシャワーを軽く浴びると、さっさと行ってしまった。


「ぞっこん、ラブ。臣くん」


そう呟いて、臣くんの麗しい背中に手を振る。


あ、“ん”がついた。


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