愛し*愛しの旦那サマ。


「臣くん帰ってきたっ!」

「マジ~?臣、俺らが来てるの知ってるの?」

「あーっ!臣くんに連絡入れとくの忘れてたーっ!!(私トシタコトガ……!)」

「ねぇねぇ~、じゃあ、俺、一番に出迎えに行って、臣にサプライズも兼ねて抱きついてもいい~?」

「はぁ?何、いきなり押しかけてきた上に図々しいこと言ってんの?臣くんがこの家の玄関ドアを開けたら私が出迎えるって櫻井家の条例があるんだからっ!」(←テキトー発言)

「何だよ~、櫻井家は地方自治体かよ~」

「とにかく!臣くんのお出迎えは私の権利でもあり義務なのっ!」


そんなバトルを塚本と繰り広げていると、


「そのバトル、無意味みたいよ」


と、理沙子がリビングのドア方向を指差す。


「……騒がしい」


そこには、(冷たい視線で)立つ、七時間ちょっとぶりの麗しき臣くんの姿が……!


「臣くぅ~ん!聞いてよ~この非常識独身男塚本がぁ~っ……」


と、塚本の傍若無人ぶりを訴えるフリして、どさくさに紛れて臣くんに抱きつきに行こうとしたのに、


「臣~!最近の新妻はこわいんだよぅ~!っていうか、会いたかったぁ~」


塚本に先を越されてしまうという事態!


< 288 / 498 >

この作品をシェア

pagetop