愛し*愛しの旦那サマ。
「あのさぁ……仮に、そう仮にっていう話なんだけどね……」
「何だよ」
「仮にね、仮にっていう例え話で……」
「仮に仮に言ってないで、さっさと本題に入れよ」
「……“仮に”の話で、私と結婚か、その……わ、わ、ワカレル(仮ニデモ言イタクナイ言葉)という言葉のどっちかを選択しないといけないってなったら……どっちを選ぶ……?」
「は?」
「いや、仮に!の話で!あ、そうそうっ!今日、会社でお局の鈴木主任と、そういう話をしててっ、帰ったら彼氏に聞いてみてって無理矢理脅されてねっ……無理矢理!」
聞いてみたはいいけど、いざとなると、何恐ろしいことを自分から言ってるんだっ、
と、思って、慌てて、思いつきの言い訳を付け足す私……(鈴木主任申シ訳ゴザイマセン!)
すると、
「……」
臣くん、何だか無言になる……
そんな沈黙に、
ヤバイ……これはちょっと不吉な言葉がくるんじゃ……
と、焦ってきた私。
こ、これは、この辺で強制終了をかけなければ!
と、思った瞬間、
「結婚」
聞こえてきた臣くんの言葉―…