愛し*愛しの旦那サマ。


袋はコンビニのレジ袋。そして、その中には、なぜか美味しそうなコンビニスイーツがごっそりと……


「臣くん、甘いの食べたくなったの……?」

「俺はいらない。昨日、お前に買ってきた」


私に買ってきたって……

臣くん、Fマンションを出た後、もしかしてこれを買いにコンビニに行ってたの?

じゃあ、コンビニから帰ってきた臣くんをFマンションから出てきたって私は勘違いしてたってこと??

レジ袋の存在なんて、全く気がつかなかった……!

でも、どうして急に……

そう思っていると、


「一年前の昨日、そういえば、お前に何か言ったなって思い出して。本当は外で飯でも誘おうかと思ったけど、急に飲み会が入って。手ぶらで帰ると、お前が拗ねるだろうと思ったから―…」


家に帰る前に、近くのコンビニ寄って買ってきただけ。


と、そっけない感じで臣くんは言う。

何時も通りの口調の臣くん。

だけど、一年前のことを覚えててくれたことと、臣くんのさりげない優しさが嬉しくて、嬉しくて……


「ありが……とう」


また目頭が熱くなってしまう。


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