愛し*愛しの旦那サマ。
「また会っちゃいましたね、奥様」
おはようございます~
と、微笑みを崩さない秘書藤枝に、
「そうデスネ~…」
とりあえず私も笑顔を作るが、一昨日の夜、マンションバルコニーから目撃したFの誘惑的行動の数々を思い出し、はらわたが煮えくり返りそうで仕方ない……
それに、愛しの臣くんに二度目のリバースを目撃されてしまったのも、元を辿れば全てはこのオジョーさんが原因。
せっかく臣くんとのプチ薔薇色タイムで朝からルンルンな気分だったのに、私が味噌を切らしてしまっていたばかりに、また“F”とコンビニで遭遇とはツイていない……
そんな感じで、もう偽笑顔の生産力もなくなってきた私。
すると、
「奥様、タバコ始めたんですか?」
と、私が手に下げるコンビニ袋を指差す秘書藤枝。
「違います。主人のです」
「知ってます。それ、櫻井先生が吸われてるタバコの銘柄ですものね」
「……」
何。
このオジョーさん。
いつからそこにいたのサ。
っていうか、絶対、私にケンカ売ってるデショ。