愛し*愛しの旦那サマ。
でも、そんな挑発にのってる暇もないし。私、余裕のある大人だし。何より、たった今、手に入れた味噌で早くお味噌汁を作って、臣くんと仲良く朝食を食べて、仲良く今日こそは式場見学に行かなくちゃいけないんだから。
さぁ、幸代。
今度は私がこの“F”を振り切る番ね!
ということで……
「では、私、主人が待ってますので、」
失礼しま~す、
と、さっさと“F”の前から立ち去ろうとすると、
「まぁ、奥様。そんな寂しいことおっしゃらずに。せっかく会ったんですから、」
そんな言葉と共にガシッと腕を摑まれて、
「また仲良くお茶でもしましょうよ~」
一度ならず二度までも……
まさかの強制連行体制……!
「いえっ!今日という今日は主人が待ってますので、帰らせていただきますっ」
はっきりきっぱりお断りするも、
「そんなにお時間とらせないので、大丈夫ですよ~」
にこにこ笑顔で私の腕を掴む手の力を緩めてくれないFオジョーサン。しかも、見かけによらず、なかなかの握力&腕力。
臣くんっ!助けてぇーっ!!
という、私の心の叫びも虚しく―…