愛し*愛しの旦那サマ。

でも、そんな挑発にのってる暇もないし。私、余裕のある大人だし。何より、たった今、手に入れた味噌で早くお味噌汁を作って、臣くんと仲良く朝食を食べて、仲良く今日こそは式場見学に行かなくちゃいけないんだから。

さぁ、幸代。

今度は私がこの“F”を振り切る番ね!


ということで……


「では、私、主人が待ってますので、」


失礼しま~す、


と、さっさと“F”の前から立ち去ろうとすると、


「まぁ、奥様。そんな寂しいことおっしゃらずに。せっかく会ったんですから、」


そんな言葉と共にガシッと腕を摑まれて、


「また仲良くお茶でもしましょうよ~」


一度ならず二度までも……

まさかの強制連行体制……!


「いえっ!今日という今日は主人が待ってますので、帰らせていただきますっ」


はっきりきっぱりお断りするも、


「そんなにお時間とらせないので、大丈夫ですよ~」


にこにこ笑顔で私の腕を掴む手の力を緩めてくれないFオジョーサン。しかも、見かけによらず、なかなかの握力&腕力。


臣くんっ!助けてぇーっ!!


という、私の心の叫びも虚しく―…


< 378 / 498 >

この作品をシェア

pagetop