愛し*愛しの旦那サマ。

もぉ、何?

ここにきて、そんな意味不明な笑いをされても困るんですけどぉ……


そんな感じで、げんなりとした表情でFを見ていると、


「違うんです。本当は今日、その話をしにここに誘ったんじゃないんです」


もぉ、奥様ったら、やっぱりおもしろい……


ふふっ、と、愛らしい笑い混じりにFが私を見る。

そんなFに、


「はぁ?」


表情を歪ませて、私はそんなリアクションをとるしかないんですが。


このオジョーさん、何が本当に言いたいのさ!


そう心の中で叫んでやったところで、


「奥様のことだから、タクシーを降りた後、私が蹲りだしたのを見て、常套手段で櫻井先生を誘ってる、とか思ってたんじゃないですか?」


何だか金曜日の夜の心中をズバリと言い当てられてしまう……


「……あんな場面を見たら、誰だってそう思うのでは?」


ちょっとドキッとしてしまったけれども、とりあえず、言い返してやった私。

すると次の瞬間、


「あれはもう誘った後のことなんです」


またまた出マシタ。


オジョーサンのトンデモ発言。


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