愛し*愛しの旦那サマ。

― 送信しました ―

の文字が携帯画面に出ると同時に―…


「お待たせいたしました」


私がメール打ちに集中していた間にFが勝手に注文した、


「野菜ジュースになります」


野菜ジュースが来ました。


「……」
「……」


お互いに無言のまま、ストローで野菜ジュースを三分の一程飲んだ後、


「で、気にならないんですか?」


まずは、Fの“口”撃が。


「気になるって……藤枝さんが少し酔っていらっしゃった様子でしたから、主人が(わざわざ)エレベーターまで送っていったダケですよね?」


全然、気になる程のものでは……


と、かわす私。

すると、


「……」


一瞬、無言になったF。だが、


「―…でも、エレベーターまで送っていった“だけ”の間に何もなかったっていう確たる証拠はないですよね。その間のことを知っているのは、」


私と櫻井先生だけ、ですよね?


Fの口撃、第二弾キタ。


「その事実を知る夫から、ちゃんと信用度100%の証言を頂いているので、」


全く問題ありませんが。


と、はっきりきっぱり、負けじと第二弾を打ち返す。

すると、


「ふふっ」


いきなり両手を口に可愛らしくあてて、笑い出すF。


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