愛し*愛しの旦那サマ。

そんなことを思って、ちょっとイラっとしてみると、


「櫻井先生程の男性を射止めた奥様はどんな方なんだろうって思っていた矢先に、ショッピングセンターで奥様を見てしまって……」


“見てしまって”という言葉の後、深い溜め息をつくF。

そして、また直ぐに、


「櫻井先生の奥様があまりにも元彼の選んだ女性に似ていて、ちょっと復讐心に火がついたというか……」


と、まだまだ話を続けるFに、


「ちょっと待て」


思わず「待て」と言ってしまう私。

でも、この際、そんな少々荒い言葉が出ても反省している暇はない。


「復讐心―…って、ただ似てるだけの私に向けても何の意味もないですよね?」

「ええ、まぁ、最初にお見かけした時は軽く復讐心が芽生えた程度だったんですけど、その後、奥様とお話してみたら見かけだけでなく、感じもそっくりで、ますます火がついちゃったというか……」

「……」


なるほどネ。


そういう深~い理由があって、私に突っかかってきたってワケですか―…


って、すんなり納得できるかぁっ!



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