愛し*愛しの旦那サマ。


「臣くん……」

「近所のコンビニへ出かけさせるくらいの事で、お前が帰るまで心配して待つような過保護な男にさせるなよ」

「は、はい……でも、私、色々と頑丈だから大丈夫だとは思います……」

「そういう問題じゃないんだけど」

「ゴメンナサイ……」


確かに、ここ最近の私は臣くんに心配かけすぎだ……


そう思って、しょんぼりしていると、


「別に怒ってるわけではない」


と、臣くんが私を抱き寄せた。


「でも……最近、謝ることばかりで本当にゴメンナサイ……」

「全くだな。反省はしろ」

「う゛……」


そして、


「とりあえず、俺も心配するってことはちゃんと覚えておけ」


そんな臣くんの言葉に、


「うん……」


こくり、と頷く私。


そうなんだ。

臣くんって、私がこんな面倒な性格でも特別怒ったりはしないんだよね。


まぁ、不機嫌になることは多々あるけど―…



< 397 / 498 >

この作品をシェア

pagetop