愛し*愛しの旦那サマ。
彼女と出会ったのは、大学四年の冬―…
『臣~、一時間程度でいいから参加してよ~同じ学部の奴らと忘年会兼ねての飲みだぜ~?』
「どうせ男だけじゃないんだろ。そんな面倒な場所にはいかない」
『お前なぁ、健全な二十歳過ぎの男が数年も彼女を作らないとか人生損してるぞ~』
「それくらいの損なら別に構わない」
かれこれもう十分程、似たような会話を携帯越しに塚本と繰り返す。
『俺の付き添いと思ってちょっとでいいから参加してよ~』
「他の人間に頼めよ」
『やだやだ。臣がいいんだよ~、承諾してくれるまで電話切らないよ~』
「……」
しつこく粘り続ける塚本に、いい加減疲れてきた俺は、
「……適当に飲んで食ったら、さっさと帰るからな」
お馴染みの流れで、その飲み会への参加を仕方なく承諾した。
そして、そんな俺に、
『やっぱり臣は俺に優しいなぁ~じゃあ、19時に現地集合で場所は~…』
と、時間や場所を伝えると、
『今後のキャンセルは受け付けないからな~絶対、顔出してよ~』
そんな相変わらずの口調で念を押し、塚本はやっと電話を切った。
そんなやりとりが、その日の飲み会に参加するようになった経緯。