愛し*愛しの旦那サマ。
塚本との電話を切ると、1LDKの部屋のリビングに置かれたカウチソファーに腰をおろし、一息つく。
飲み会を開始する19時まではまだ少し時間があった。
勿論、開始時刻に合わせ行く気なんてさらさらない。ましてや、飲み会で特別な出会いを期待する気持ちなんて微塵もない。
“彼女を作らないと人生損する”
なんて塚本は言っていたが、そういう存在を作ること自体、自分には向いていないと自覚がある俺としては、全く耳に響いてこない言葉。
確かに、過去。
好意を寄せられて何となく、そういう存在を作った時期もあった。
だが、こんな性格の自分と付き合う事になった彼女達の口から出る言葉は、
“冷たい”
“何を考えてるのかわからない”
そんな不満を現す類のもの。そして、その不満は決まって、
“本当に好きなの?”
“愛してくれてるの?”
という、俺への問いに繋がっていった。
何となくという気持ちから関係を始めた俺が素直に、
“わからない”
と、答えれば、彼女達は更なる不満をぶつけてくる。そして、そんな彼女達の機嫌取りをするような性格ではない俺が切り出す言葉は一つで。
ただ、その言葉を伝えれば、
“応じたくない”と言われ―…
とにかく、まぁ、そんな面倒な展開の繰り返し。