愛し*愛しの旦那サマ。

そんな俺をフォローするかのように塚本は、


「ったく、お前はいつも愛想がないな~、じゃあ、俺がかわりに」


わざとらしい咳払いの後、


「この遅れてきたイケメン君は同じ法学部の櫻井臣くん。3日に一回のペースで告られたり、待ち伏せされたりしてるくらいモテモテ男なんだよ~」


と、慣れた口調で俺の紹介を始めた。

何でもいいが、三日に一回の告白は脚色しすぎ。

大体、そんな頻度で来られたら、女と口を聞くのも辟易してしまう。

と、そんなことを思っていると、


「ねぇ、ねぇ、臣くんは彼女いるの?」


一番離れた場所に座っていた女からの問い。


「……いない」


とだけ言葉を返すと、


「どんなタイプのコが好み?」

「逆にニガテなタイプは?」


と、尋ねられ、両方の問いに、


「別に」


とだけ淡々と返す。


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