復讐神
僕は、微笑む。
「僕は、復讐したいだけ。…オマエらみたいな哀れな人間達に。」
…
顔を歪める奴等。
透「…あのさ、俺、ずっと思ってたんだけど」
一人の男が、僕の目の前にくる。
…
透「お前たちは、なんで復讐にこだわるの?」
愛「俺も質問。お前らの目的は、なんなんだ?」
…
んー…
僕は、考える素振りを見せる。
「…僕は、生まれた時から、人間として扱われなかった。
それが普通だ、って思い込んでた。
でも、神に出会って、
それは、不幸な運命(さだめ)だ、と教えられて、
僕は、そんな運命をつくった、この腐った世界に、
復讐しようと思った。
…だから、命を捨てて、復讐に生きることに決めたんだ。」