不謹慎ラブソング
その日は部活が長引いた。


大してやることもないのに、仕切りたがる先輩が一年後のことまで実行されるかも分からないような計画を立てていた。
 

そんなもの三十分で終わるはずなのに、三学期に発行する広報の枚数がどうのこうの、読者の数がどうのこうの。
 

そんなことは三年生だけでやっておけば良いのに、後輩まで巻き込んで長時間話し合い。
 

私は大きなヘッドホンを耳が痛くなるほど押し当てて、別に好きでもないロックを聴いていた。
 

部活はダラダラと解散する。


四時までに終わるはずだったのに、連絡忘れが目立っていた。
 

先輩たちからカラオケに誘われたけれど、さすがに断って帰ることにした。
 

今日は、お弁当を忘れたから、異常なほどまでにお腹が減っていた。
< 25 / 100 >

この作品をシェア

pagetop