最後の夏休み Last Summer Days.
でもね。



思いとか気持ちとかいっぱいで、正直、まだ整理できてないんだ。



アタシが小説家みたいにキレイな言葉でステキなお話が書けたなら、もっと多くのヒトに伝えられるのに。



「マユカ。全部話すよ。長いけど、いい?」



マユカは少しタレ目のかわいい笑顔で、



「いいに決まってんじゃん。うちら親友でしょ? カニクリ」



と言った。



そうやって全部受け止めてくれるマユカの気持ちが、アタシは嬉しかった。



アタシ達は駅に流れ込んできた電車に乗ると、ドアの近くに立って外を見る。



たくさんのヒトが、それぞれの方向へ歩いていた。



その中で、アナタに出逢えたことに感謝してるよ。



だから、会いに行きたいんだ。



いいよね?


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