最後の夏休み Last Summer Days.
2年前、アタシは世界が終わったような絶望に包まれたままこのレトロな電車に乗っていた。
カレシにフラレて何もかもが嫌になって、一学期の終業式に行かずここへ来た。
「マユカ、ここで降りるよ」
開いたドアから流れ込む蒸し暑い空気。
海と緑の混じった匂い。
懐かしさと不安がアタシの心を締め付ける。
江ノ電、七里ヶ浜の駅はあの頃と変わらず静かだった。
異常に暑い昼過ぎの太陽に肌がチリチリと焼けてしまう。
どれだけ日焼け止めを塗ったって追い付かないくらい。
「ヤバいくらい暑いよね」
「そうだね」
カレシにフラレて何もかもが嫌になって、一学期の終業式に行かずここへ来た。
「マユカ、ここで降りるよ」
開いたドアから流れ込む蒸し暑い空気。
海と緑の混じった匂い。
懐かしさと不安がアタシの心を締め付ける。
江ノ電、七里ヶ浜の駅はあの頃と変わらず静かだった。
異常に暑い昼過ぎの太陽に肌がチリチリと焼けてしまう。
どれだけ日焼け止めを塗ったって追い付かないくらい。
「ヤバいくらい暑いよね」
「そうだね」