【番外編】ロマンティックに抱きしめて。~ドキドキを貴方へ~
すると、そんな先生の姿に余裕な表情で近づいた桐谷先生。
フフフと不気味に笑うと、すぐ横の袋から同じ物を取り出した。
「…笑ってくれますね。蒲生先生。けれど。この会に参加した以上、貴方にも同じ格好をしてもらいますよ?」
「…は?」
そう言って、ポフッと被せられた物。
私の目の前にはサンタの帽子を被った大人の男性二人の姿が映った。
…もう、無理っ!
桐谷先生よりも似合わないその姿に堪えていた物を我慢できなくて。
ハハハッと声を上げて笑ってしまう。
一方のリサはそんな私よりも豪快に、更に手までパンパンと叩いている始末。
とんだ恥さらしを受けた先生。
一瞬ムッとした顔を向けられたけれど。
「…了解。今日という日は我慢してやる。…あと、くみ。笑った事後で後悔させてやるからな。」
そう言って、サッと靴を脱ぎリビングへと足を進ませた。
先に行く先生を確認するも、やっぱり笑いはすぐに収まらなくて。
”後で後悔させてやるからな”
この時の私は、その言葉の意味すら、全く想像していなかったんだ。