【番外編】ロマンティックに抱きしめて。~ドキドキを貴方へ~



その姿で側にこられると…もちそうに無い。



そう判断した俺は、出来るだけその姿から離れるように、視界に映らないようにと未だ続くパーティを過ごしていた。

一分一分が物凄く長く感じてしまう。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか。

相変わらずニヤニヤとした目線を向ける桐谷が憎たらしい。



さっさと終われよっ!



そう口に出来たらどんなに楽だろう…。

苛立つ自分を必死に押し殺し、ワインが注がれたグラスを空にしては注ぐという動作を繰り返した。

無理な願望を遠ざけるよう、”とにかく今は”と目の前の桐谷の会話に集中する。

そして、丁度酔いもまわりボンヤリとし始めた時の事。




「ちょっ!く、くみ!???」




急に耳に届いたリサちゃんの声で、意識が現実に戻された。
そして、慌ててその方向に目を向けると…。




「く…くみ!?」

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