【番外編】ロマンティックに抱きしめて。~ドキドキを貴方へ~

叫んだ俺の目に映るは、リサちゃんの後ろ姿。

けれども、その奥にあるくみの存在は紛れも無く俺の”理性”を全て奪う物となった。



「あっ…つぅい~~~」



そう何度も繰り返される言葉。

そして、リサちゃんの華奢な体では隠しきれていないその姿は、真っ赤な衣装をウエスト部分まで引き上げ、今にも脱ぎだそうとしている。



…やばいっ!!



反射的にだろうか。

ふらついていてもおかしくない今の現状で体が勝手に動き、気づけばその小さな存在を腕に抱いていた。



「ご、ごめんなさい。蒲生先生っ!く、くみ飲みすぎちゃったみたいでっ!」

「…。」



きっと、突然起こった出来事に混乱しているのだろう。隣で必死に謝るリサちゃん。

その姿に、同じく混乱する自分自身を何とか冷静に保ち、「ごめんね。」と俺は一言呟いた。


そんな中、取り乱す俺を見たからなのか。
クスクスと笑う一人の人物。




「蒲生先生。安心してください。二人が着替える時に使ったあの奥の部屋、実はゲストルームになってるんで。良かったら。」

< 29 / 37 >

この作品をシェア

pagetop