オフィスの甘い獣(ケダモノ)
【11】 同じ境遇

臣side~

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和に佑月を任せるのは不安が残るけど…
今、目の前のビジネスを成功させようと京都に向かった。


隣のシートには都さんが座っているが…

彼女は初対面の俺には遠慮せず…豪快ないびきをかいて眠っていた。



社長である母親が倒れ…今回の仕事にはノータッチだった都さんに突然、白羽の矢が当たった。

副社長と言え…大学4回生の都さんはお飾りのようで経営にはずぶの素人。



でも、伝統を守りたい思いは強く…社長に代わり…上京した。



「!?」


窓際に凭れかかっていた彼女の頭がいきなり…俺の肩に寄りかかって来た。



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