〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―
よく、高校選択は人生の分かれ道、と言うが、果たしてホントにそうなのだろうか?
最近は、そんなことをよく考える。
志望校を記入するプリントを配られても、未記入で提出して怒られるか、そのまま未提出か。
そして、プリントが配られるたび、怒られるたびに、わたしは実感するのだ。
(…時間がたつのは、なんてはやいんだろう)
わたしが考えるのを待ってくれない。
でも、そんなの当たり前で。
誰にだって同じ時間しか与えられていない。
どうあがいても、時間は限られてるんだから。
だから、さっさと高校を決めなきゃいけない。
もう、この際テキトーに…
なんて、思ったこともある。
でも、結局できなかった。
やっぱり、不安が残ってしまう。
それでも、いろいろな高校の体験入学に行って、ココだ!と決まるところはなかった。