御劔 光の風3
それをマチェリラは止める。
「待って。次は貴方の番よ、カルサトルナス。今どうなっているのかちゃんと教えて。」
カルサが振り向いた。
「私は…永は玲蘭華の許にいるのだと思ってた。貴方の口ぶりからすると違うってことよね?」
「違う。」
「それにあの火の使い手も未熟過ぎるわ。でも何より貴方よ、カルサトルナス。」
マチェリラの言葉にカルサは首だけでなく身体から向き直り、彼女と向かい合った。
それは言われるであろう言葉を受け止める姿勢にも見える。
「どうして身体が違うの?私の記憶では貴方は生きていた筈よ。それに光ではなく貴方こそが火の力を持っていた筈。」
カルサは目を細め僅かに視線を落とした。
その仕草にマチェリラは言い様の無い後悔の念に襲われる。
思わず詫びてしまいそうな衝動に駆られるが、僅かに速くカルサが口を開いた。
「この身体はウレイの物だ。」
カルサはそう答えると一呼吸置いてまた口を開く。
「俺は玲蘭華から逃れようと自分の身体を捨てた。でもそれは想定内のことだったらしい。」
「待って。次は貴方の番よ、カルサトルナス。今どうなっているのかちゃんと教えて。」
カルサが振り向いた。
「私は…永は玲蘭華の許にいるのだと思ってた。貴方の口ぶりからすると違うってことよね?」
「違う。」
「それにあの火の使い手も未熟過ぎるわ。でも何より貴方よ、カルサトルナス。」
マチェリラの言葉にカルサは首だけでなく身体から向き直り、彼女と向かい合った。
それは言われるであろう言葉を受け止める姿勢にも見える。
「どうして身体が違うの?私の記憶では貴方は生きていた筈よ。それに光ではなく貴方こそが火の力を持っていた筈。」
カルサは目を細め僅かに視線を落とした。
その仕草にマチェリラは言い様の無い後悔の念に襲われる。
思わず詫びてしまいそうな衝動に駆られるが、僅かに速くカルサが口を開いた。
「この身体はウレイの物だ。」
カルサはそう答えると一呼吸置いてまた口を開く。
「俺は玲蘭華から逃れようと自分の身体を捨てた。でもそれは想定内のことだったらしい。」