御劔 光の風3
圧倒的な力の差、ここまで来れるのかと挑発を受けているようにも思える微笑みにただただ耐えて自身を磨くしかない。
「皆さん、行きますよ。耐えてくださいね。」
等間隔に並ぶ兵士たちの目を見ながら風の力はどんどん増して彼女の長い髪を不規則に乱らせる。
それは今から攻撃が来るという緊張の時間だった。
「構え!!」
リュナの号令を受け全員が身構える、そしてすぐに強風が吹き荒れ息も出来ない程の風圧が彼らを襲った。
強い強い感じたことのない圧迫、腰を落として足を踏ん張り身を屈めることでどうにか耐えている。
しかしそれも束の間、兵士たちも息苦しさから力を使えなくなっていった。
容赦のない攻撃は時間が経つに比例して威力を増していく。
「…っうわあ!」
叫びにもならない声を出して一人、また一人と足を取られて後方に飛ばされていく様をリュナは冷静に眺めていた。
微かに動く口許を見る限り倒れていく人数を表しているようだ。
まだ止めるつもりは無いらしい。
全滅か、そう考えた時に捉えた必死で耐え忍ぶ姿がリュナの口角を上げさせた。
「皆さん、行きますよ。耐えてくださいね。」
等間隔に並ぶ兵士たちの目を見ながら風の力はどんどん増して彼女の長い髪を不規則に乱らせる。
それは今から攻撃が来るという緊張の時間だった。
「構え!!」
リュナの号令を受け全員が身構える、そしてすぐに強風が吹き荒れ息も出来ない程の風圧が彼らを襲った。
強い強い感じたことのない圧迫、腰を落として足を踏ん張り身を屈めることでどうにか耐えている。
しかしそれも束の間、兵士たちも息苦しさから力を使えなくなっていった。
容赦のない攻撃は時間が経つに比例して威力を増していく。
「…っうわあ!」
叫びにもならない声を出して一人、また一人と足を取られて後方に飛ばされていく様をリュナは冷静に眺めていた。
微かに動く口許を見る限り倒れていく人数を表しているようだ。
まだ止めるつもりは無いらしい。
全滅か、そう考えた時に捉えた必死で耐え忍ぶ姿がリュナの口角を上げさせた。