御劔 光の風3
「カルサ。」
「探したぞ、こんな所で何やってたんだ?」
そう言いながらカルサは少しずつサルスとの距離を縮めていった。カルサの影から貴未が顔を出して笑顔で手を振る。微笑ましい光景に促される様にサルスは自らの足で彼らに近づいた。
「武器の確認だ。あと確保もな。対魔物用に戦力強化しなければいけない。」
サルスは空の武器棚を指してカルサに見るように促した。それをきっかけに奥の棚まで目を通す。確かに武器が不足しているのは明白な状態だ。
「鍛冶師と怪我の為に通常業務が困難な兵士をそれに当てようと思う。もちろん、治療優先の者は除外だ。」
「そうか。」
「魔物用に猛毒の塗料も薬師に用意させている。」
サルスはさっき兵士に指示した内容をカルサに報告した。さらにこれから動こうとしている城内警備の態勢見直しや、死者、行方不明者の確認作業を急ぐ事も合わせて報告し、カルサから唸りを促す。
「死者、行方不明者か。」
カルサが小さく呟いた。
「どれくらい分かってんだ?」
「まだ大まかだが少しずつ明確になってきた。でも被害者は城外にもいるだろうから時間はかかるだろうな。」
貴未の質問にサルスはすぐ返す。その答えに納得し何度も頷く貴未の横でカルサは浮かない顔をしていた。
「カルサ?」
カルサの様子に気付いたサルスは彼の名を呼んで理由を尋ねた。それに応えるように俯き加減だった視線をサルスに向けるが、そのあまりにゆっくりとした動きに歯切れの悪さを感じさせる。
嫌な予感がした。
「死者について一名報告がある。」
カルサの言葉はしっかり聞こえていた。しかし無意識に聞き返してしまうのは予感があったからだ。この歯切れの悪さはきっと、その人が自分に近い人だからだと瞬時に感じ取った。
誰であって欲しくもないと心が即座に反応した結果だったのだが。
「ナルが死んだ。」
「探したぞ、こんな所で何やってたんだ?」
そう言いながらカルサは少しずつサルスとの距離を縮めていった。カルサの影から貴未が顔を出して笑顔で手を振る。微笑ましい光景に促される様にサルスは自らの足で彼らに近づいた。
「武器の確認だ。あと確保もな。対魔物用に戦力強化しなければいけない。」
サルスは空の武器棚を指してカルサに見るように促した。それをきっかけに奥の棚まで目を通す。確かに武器が不足しているのは明白な状態だ。
「鍛冶師と怪我の為に通常業務が困難な兵士をそれに当てようと思う。もちろん、治療優先の者は除外だ。」
「そうか。」
「魔物用に猛毒の塗料も薬師に用意させている。」
サルスはさっき兵士に指示した内容をカルサに報告した。さらにこれから動こうとしている城内警備の態勢見直しや、死者、行方不明者の確認作業を急ぐ事も合わせて報告し、カルサから唸りを促す。
「死者、行方不明者か。」
カルサが小さく呟いた。
「どれくらい分かってんだ?」
「まだ大まかだが少しずつ明確になってきた。でも被害者は城外にもいるだろうから時間はかかるだろうな。」
貴未の質問にサルスはすぐ返す。その答えに納得し何度も頷く貴未の横でカルサは浮かない顔をしていた。
「カルサ?」
カルサの様子に気付いたサルスは彼の名を呼んで理由を尋ねた。それに応えるように俯き加減だった視線をサルスに向けるが、そのあまりにゆっくりとした動きに歯切れの悪さを感じさせる。
嫌な予感がした。
「死者について一名報告がある。」
カルサの言葉はしっかり聞こえていた。しかし無意識に聞き返してしまうのは予感があったからだ。この歯切れの悪さはきっと、その人が自分に近い人だからだと瞬時に感じ取った。
誰であって欲しくもないと心が即座に反応した結果だったのだが。
「ナルが死んだ。」