凪とスウェル
隆治はささっと布団をたたむと、漫画雑誌を積み上げ、ゲーム類を一つの箱にまとめた。


手際よく洗濯物をたたみ、意外や意外、あっという間に片付けてしまった。


「お待たせ。座っていいよ」


「あ、うん」


「悪いなー。
ウチ、女の人がいねーから、まぁ大体いつもこんな感じ」


「でも片付け早かったよ。
ビックリした」


「まぁな。
じいちゃんは店が忙しいし、俺も半分主婦みたいなとこあるから」


なんだか胸がチクリと痛む。


あたしはおばあちゃんや母さんがいるから、時々手伝うくらいなものでいいけど。


隆治はおじいちゃんと二人暮らしなんだものね…。


色々と大変だよね…。
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