凪とスウェル
小さなテーブルに向い合わせに座るあたしと隆治。
あたしがテーブルの上にグラスを置くと、隆治がジュースを注いでくれた。
「…で、どうしようか?」
「あ?」
「何の科目からする?」
「何でもいい」
「何でもいいって…。
うーん。じゃあ英語にする?」
「うん…」
あたしはカバンから教科書とノートを取り出した。
「俺さ、試験勉強ってどこからどうやっていいのか、さっぱりわかんねーんだよなー。
一応やるにはやるんだけど、全然頭に入って来ねぇし」
隆治はあぐらをかいて、膝の上で頬杖をついている。
「なるほどね。
んーまぁでも、ポイントさえ絞ってればいいのよ」
「ポイントって?」
「試験に出そうなところだけ、覚えてればいいってこと」
「お前、出そうなとこがわかるのかよ?」
「ま、まぁねぇ…」
「へぇぇ」
目を丸くする隆治。
そ、そんなに感心しないでもらいたいんだけど。
あたしがテーブルの上にグラスを置くと、隆治がジュースを注いでくれた。
「…で、どうしようか?」
「あ?」
「何の科目からする?」
「何でもいい」
「何でもいいって…。
うーん。じゃあ英語にする?」
「うん…」
あたしはカバンから教科書とノートを取り出した。
「俺さ、試験勉強ってどこからどうやっていいのか、さっぱりわかんねーんだよなー。
一応やるにはやるんだけど、全然頭に入って来ねぇし」
隆治はあぐらをかいて、膝の上で頬杖をついている。
「なるほどね。
んーまぁでも、ポイントさえ絞ってればいいのよ」
「ポイントって?」
「試験に出そうなところだけ、覚えてればいいってこと」
「お前、出そうなとこがわかるのかよ?」
「ま、まぁねぇ…」
「へぇぇ」
目を丸くする隆治。
そ、そんなに感心しないでもらいたいんだけど。