凪とスウェル
苦しそうに頭を抱える右京君にあたしも苦しくなっていた。
全てはその雪の日に。
運命が分かれてしまったんだね…。
「なぁ…」
「ん?」
「お前…、
隆治のこと。
今どう思ってる…?」
右京君の問いに心臓が跳ね上がって、身動きが取れなくなった。
「嘘はつかないでくれ。
せめてお前くらい、本当のことを言って欲しい…」
せつなそうに呟く右京君に、あたしはゆっくり視線を向けた。
右京君の瞳は涙の膜が張っていて、それがキラキラしてやけに綺麗だった。
「今も、好きか…?」
これをどう答えていいのか。
正直よくわからなかったけれど。
右京君に嘘をついてはいけない気がして。
あたしはコクリ。
頷いてしまった。
全てはその雪の日に。
運命が分かれてしまったんだね…。
「なぁ…」
「ん?」
「お前…、
隆治のこと。
今どう思ってる…?」
右京君の問いに心臓が跳ね上がって、身動きが取れなくなった。
「嘘はつかないでくれ。
せめてお前くらい、本当のことを言って欲しい…」
せつなそうに呟く右京君に、あたしはゆっくり視線を向けた。
右京君の瞳は涙の膜が張っていて、それがキラキラしてやけに綺麗だった。
「今も、好きか…?」
これをどう答えていいのか。
正直よくわからなかったけれど。
右京君に嘘をついてはいけない気がして。
あたしはコクリ。
頷いてしまった。