凪とスウェル
すっかり冷え切っていた身体を温めて、お風呂から出て廊下を歩いていると。


リビングから言い争うような声が聞こえてきたんだ。


どうしたんだろう。


二人が言い争うなんてめずらしい。


なんだか、ひどくイヤな予感がした。


俺は忍び足でリビングの扉に近づいて、こっそり聞き耳を立てたんだ。


聞こえたのは義父の怒鳴り声で…。


その義父の言葉に。


俺はハンマーか何かで、頭を殴られたような衝撃が走ったよ。


義父はこう言っていた。



だから俺はアイツを引き取りたくなかったんだ。


俺は知らない。


血の繋がりも、何もないのだから。


アイツが勝手にやったことだ。


俺はアイツの事故に関して、びた一文も出さないからなって……。

< 533 / 733 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop