こちら、なんでも屋でございます【3】



「綺羅、どうしたんだ?」


綺羅は事務所に戻る間も一言もしゃべらなかった。



何を考えてるんだ?



「おい!綺羅!!」
「レイン、俺…ヤバイ事考えてた」
「え?どうした!!」
「………レインが消えたらどうしようって…」
「は、はぁっ!?」


思わず私は持っていた傘を綺羅にぶん投げた。


「いだっ!!」
「何考えてるんだ!バカ!!」
「いやいやいや!!俺にとってそれはもう死活問題なんだよ!!」
「バカか!?私がお前の前からいなくなるとでも!?」
「…レインッ!」
「そ、そんなことよりッ!!これと他に言いたいことがあったんだろう!?」
「あ、そうだった」


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