HONEYTRAP(番外編)~お見合い結婚のススメ~
浅見さんは運転席でハンドルを握る。


その真剣な横顔のシャープな線も素敵だった。



彼は何をしていても完璧なカッコよさを誇る。こんな彼が私の旦那サマになるなんて夢のようなお話だ。



私は助手席に座りながら、一人で浅見さんのカッコよさを堪能していた。



「何か喋ってくれる?」



信号待ちでベンツが停まった途端。



浅見さんが私の方をチラリと見つめて呟いた。




「あ…」




急に視線が合ったもんだから、鼓動は早足で階段を駆け上がるように急激に高鳴っていった。




息の仕方も忘れてしまい、苦しくなった。




「お、おいっ!?」



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